これからの医療を
支える方々へ

「放射線科の魅力とやりがい」

2006年に当講座の主任教授として着任し、10年目になります。
医療を取りまく環境がめまぐるしく変化する中で、安全かつ適切な検査・治療が可能な環境を整備してきました。
ここでは、獨協医科大学病院の紹介とともに、診療における放射線科の役割や、我々がどのように考えて仕事をしているかを紹介します。

獨協医科大学 放射線医学講座 主任教授 楫靖

獨協医科大学 放射線医学講座
主任教授 楫 靖

獨協医科大学病院の放射線診療体制について

獨協医科大学病院は病床数1167床、一日平均外来患者数2300人で、研修に必要な症例が豊富にあります。放射線診断医は9名(放射線診断専門医8名)、放射線治療医は2名(放射線治療専門医2名)、後期研修医(レジデント)2名です(放射線部・PETセンター・放射線治療センター含む)。放射線機器はCT4台(320列ADCT1台、64列MDCT 1台、40列MDCT 1台など)、MRI 5台(3T 3台、1.5T 2台)、血管撮影装置3台、ガンマカメラ3台、リニアック1台、RALS 1台、ガンマナイフ1台などです。なお、大学病院内にはPETセンター(サイクロトロンあり、PET/CT 2台)と超音波センターがあり、総合的な勉強ができる体制が整っています。

放射線科医の役割について

日本では、病院の規模に関係なく画像診断装置(CTやMRI等)が全国に行き渡っており、画像診断装置を上手く利用できれば、様々な疾患を正しく評価し、適切な医療に導くことができるとも言えます。“上手く利用できれば”のところに放射線科医の存在意義があります。疑われている疾患はどのような検査・撮影法を行うと見つけやすいか、どのような画像所見を呈するか、という知識だけではありません。患者さんの状態を考慮しながら、画像検査を行うことのデメリット(放射線被ばく、造影剤副作用のリスク、等)と医療上のメリットを天秤にかけて、その検査をすべきか否か、別の検査をするなら何がよいか、等についても放射線科医は常に考えています。緊急性のある画像所見を発見したときには、主治医へメッセージを送り、客観的な立場から診療をサポートする、という役目を担っています。
疾患によっては、「すぐに放射線科で治療しましょう」とリーダーシップを発揮して、診療を引っ張っていくこともよくあります。救急外来でよく見られる骨盤骨折に対する動脈塞栓術や、転移性脊椎腫瘍によって急に生じた麻痺に対する緊急放射線治療など、生命を救う、またはQOLの低下を防ぐ現場にも放射線科医はいます。また、各科のカンファレンスでも画像を介して客観的な意見を述べ、診療チームの1人として役割を果たしています。

これからの医療と研究

これから先にも、医療はどんどん変化し、画像診断や放射線治療の役割・位置づけも変わって行くでしょう。臨床各科からの新しい要求に対処できるように、工夫を積み重ねていくこと、これが放射線科における臨床研究のありかたの一つです。装置が進化すれば、今まで見えなかったものが見え、それが治療法を変えるかもしれない。そのような可能性を考えることも臨床研究です。患者さんのために、主治医のために、社会のために、チャレンジし続ける場がある放射線科はとても幸せな領域と思っています。

学生実習、あるいは卒業後の研修で、困ったことがあれば、ぜひ放射線科に連絡し、相談してください。また、画像診断や放射線治療に興味を持ったら、気軽に放射線科を訪れて下さい。お待ちしています。

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